飲食店を居抜き物件で選ぶ場合のメリットと注意点
飲食店を始めようとした場合には、必要となる設備や備品などを最初から自分で全て揃え、場合によっては改装まで手掛けて行うスケルトンを用いた方法と、前に入居をしていたテナントが使用していた内装や厨房設備などをそのままの状態で残っているものを使用する方法の2つがあります。後者で使用されるテナントのことを居抜き物件といい、場合によっては客に使用できる容器までも残っていることも多く、低予算でオープンすることができます。
居抜き物件のメリットとしてはいくつかをあげることができますが、まず、なんといっても出店の資金を抑えることができることがあります。居抜き物件では、飲食店でコストの面で大きな比重を占める水回りや設備、また、給排水設備といった内容のものをそのまま利用することができ、経年劣化が少ないなど、場合によっては内装などに関してもコストを抑えることができます。特に設備関係においては費用の6割を占めると言われており、その効果には大きなものがあります。次に短期間でオープンできることがあります。居抜き物件の場合には、既存の設備や内装が使えるために、新たに改装を行ったとしてもその範囲を限定的に行うことができ、短い工期でオープンにつなげることができます。オープンまでの流れとしてはスケルトンでも居抜きでもその内容は同じになっており、それは、オープン決定から物件の選定、そして内見、調査、契約といったものまで変わりはありません。しかし、賃料起算日からは施工や改装の期間となり、この部分で大きな差が生じることになります。つまり、ここで短縮ができるということは、その分、オープンまでの日数は少なくて済むことになります。
居抜き物件を借りる場合には考慮をしなければならないこともあり、それは、新しい店をオープンする上での注意点ともなります。まず、前の店舗のイメージや評判を引きずる可能性をあげることができます。契約を行う前には十分に確認をしておくことも必要ですが、前の店が評判が悪かったり、また、近隣や客とのトラブルが多かった場合には新しく店をオープンしても認知をしてもらうまで時間がかかることになってしまいます。次に残リースがあります。飲食店では冷蔵庫や食器洗浄機などの業務用の設備はリースになっていることがほとんどで、前の店がしっかりと手続きを行っていない場合にはリース契約が分からないまま使用することになってしまい、それは、売上等の経理にも大きく影響を及ぼすことになります。3つ目としては使用形態があります。居抜き物件ではスケルトンとは違い見えない部分も多くあります。そのために使用している間に不便を感じることもあり、この場合には既存を解体しながら行わなければならず、改造費用が高くつくことになります。また、機器の使用中の故障もあり、十分に考慮をした上で契約の判断をする必要があります。
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