メリットだけではない居抜き物件情報
出店しようと思ったときに、居抜き物件情報を活用すればコストを抑えられるというメリットがありますし、また出店のスピードが速くなるというメリットがあります。そのために魅力的だと感じている人は多くいますし、実際、居抜き物件で出店して成功している人もいますが、必ずしもメリットばかりではありません。ここではいくつか注意すべき点を紹介したいと思います。
居抜き物件情報を見れば、すでに設備の整っている店舗を見つけることができますから、色々な面でメリットはあるでしょう。しかし、コストがかかることは忘れてはなりません。居抜き代として数百万円単位の価格がつけられていることがあります。スケルトンで借りて、そして内装をすべて自分で行う場合と比べると安くいケースが多いですが、それらは中古の設備だと言うことは頭に入れておかなければなりません。
新たに設備を購入するよりも安いかも知れませんが、それが適正な価格なのかどうかを把握しておくことは必要です。もしかするとすぐに修繕が必要になることもあります。新品の設備なら大切に使っていると何十年も使えることがありますが、がさつな使い方をしていると数年でダメになってしまうこともあります。
汚れている場合には高圧洗浄などできれいにしなければならないこともありますし、水回りは防水加工をやり直さなければならないこともあります。このようなことに大きなお金がかかってしまうこともあります。コスト面で良いと思っていたものが、逆にコスト増につながることもありますから注意が必要です。
修繕や洗浄などが必要になった場合、それらに時間がかかることもあります。その結果、開店が延期してしまうこともあります。店を開いていなくても賃料は支払い続けなければなりませんから、それによって資金がショートしてしまうこともあり得るでしょう。このようなリスクを考えておかなければなりません。
もう一つ知っておかなければならないのは、前のオーナーがなぜ撤退したのかです。成功して規模を拡大するために店舗を移したのなら良いですが、何らかの理由で売り上げが不振になって撤退した場合、その理由を把握しておく必要があります。
たとえば、立地が悪いために集客ができないことが原因の場合、居抜き物件情報を見て魅力的だと思っていたとしても、そこで売り上げを拡大させていくことは難しいです。このようなマイナスポイントがないのかどうかをよくチェックしておかなければなりません。
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