居抜き物件で安くカフェを始めたい時に必要な事
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居抜き物件で安くカフェを始めたい時に必要な事
居抜き物件を使うお得感
いつか自分でカフェを始めたいと思った時、先立つものがなければ何もできないのは当然ですが、物件を探し土地を購入するところから始めるとなると莫大な資金がかかります。よほどの事が無い限りそのような手間のかかる事をするよりも、空き店舗やテナントを借りて始めた方がお得である事は誰でも知っているでしょう。
しかし、内装や水回りの整備は通常はかかりますから、やはり最低限度の貯蓄はしておいた方が無難です。少なくとも賃貸物件であれば原状回復工事は施してあるのが通常の形です。それとは違い、居抜き物件とはこの常識によらない物件です。すなわち様々な事情で閉店して、原状回復工事をしないままの物件を、有効に活用しようというものです。
ここ10年の間にシャッターが閉じられたままの空き物件や人が住まなくなった空き部屋が、そのままの形で放置されている状況が全国的に拡大しており、社会問題にもなっている事はニュースで聞いている人も多いはずです。改修するにも費用がかかりますし、解体するとなればさらに経費がかかりますから、結果的に放置されてしまうのです。そこをそのまま格安で譲り受ける事になりますから、家主としても助かるはずです。
居抜き物件の多くが水回りや内装および調度品、または元がカフェであれば厨房もほぼそのまま使えますから、一般の賃貸物件を借りるよりもはるかにお得な物件ということになります。ただし築年数によっては外見がかなり汚れていたり看板も無かったり、その逆についたままだったりなど不備があることも考えられますから、そういった場合は経費削減のために多少は自力での改修をする事になります。それを大変と受け取るか楽しいと理解するかは、人それぞれです。
居抜き物件でカフェを始める時の注意
カフェ開店目的の居抜き物件を手に入れる際には、場合によっては数百万円という破格の価格で購入できますから、マンション購入よりは安い価格で手に入れる事ができるのがメリットなのですが、水回りの整備や内装が最低限必要となった場合はさらに上乗せで費用がかかってきます。予算や物件の価値も検討しながらしっかり立ち見はしておきましょう。外見もまったく手を入れていない場合も多いですが、同じ飲食店でない限りそれらしい雰囲気を作りたいと思うのは自然です。
なるべく経費をかけないためにそのままで使う事も方法の一つです。意外と想定外のユニークさを評価してもらえる事もありますから、あえて何もしないというのも1つの考え方です。ただし取引相手が信頼のおける不動産業者や専門店でなかった場合は法外な経費を提示されてトラブルになる事も多々ありますし、逆に激安価格で手に入れたものの後から莫大な費用がかかってしまったというケースもありますから、適正価格というのも検討基準に入れておいた方が安全です。お目当ての物件がなぜ使わなくなったのかも確認しておいた方が良いでしょう。
駅から比較的近い場所にあって人でにぎわう環境にありながら倒産したとなると、なんらかの問題があったという可能性は否定できませんので、その理由を調べておいたほうが良いでしょう。あるいは、駅から遠くてもコーヒーや料理がおいしければ口コミで広がっていくという事は十分に考えられます。また、カフェは飲食店になりますから所定の役場に規定の書類を何枚も出さなければならない事も合わせて覚えておきましょう。
居抜き物件の探し方
カフェタイプの居抜き物件のうち駅から近いあるいは築年数が比較的短いなどの優良物件は早い者勝ちですから、常にアンテナを張っておいて有効な情報を逃さないようにする事が大切です。原状回復工事済みという所は滅多になく、むしろこちらが負担しなければならない物件も多く存在しますし、整備しなくてもぎりぎりなんとかなるという物件もあります。
ネット上で検索できる物件はごく一部であって不動産業者ですべてを公開しているわけではありませんから、少しでもめぼしい物件を見つけたら電話などで問い合わせてみた方が賢明です。仮に気に入ったものがすでに完売済みであってもさらに良質物件を紹介してもらえる場合もあります。居抜き物件専門に扱っているサイトも増えてきましたから大いに参考にするべきなのですが、悪質業者もいる可能性は否定できません。
あまりに激安な物件は安さの背景にあるものをしっかりと確認した方が無難ですし、事前に下見をしておくことは常識です。逆に相場相当の物件でも実際は修繕が大幅に必要な物件である事が後からわかり、経費が余計にかかってしまったなどというケースもありますし、又貸しで経費が上乗せされていたなどというケースも、不動産業者であっても0ではありませんから近隣の評判を確認してみる事もオススメです。
撤退や倒産など何らかの理由で物件をそのまま使って欲しいという友人・知人からのお声かけはありがたいものですが、後からトラブルにならないためにも取引だけはシビアにしていった方が良いでしょう。たとえ雑誌などによく掲載されている物件であっても、事前確認をしておくことは必要です。